Magoの旅と音楽と

旅と音楽について書いています。

「キャプテン・ウルフ」を観ました

■DVD(吹き替え)

 ウルフ大尉はスゴ腕の海軍特殊部隊の隊長。
 要人救出作戦に失敗し、自らも敵の弾に倒れる。
 復帰後、彼に与えられた仕事は、救出に失敗した要人の家族を警護することだった。

 強面のヴィン・ディーゼルが、コメディに挑戦している作品です。
 もちろん主演で、ウルフ大尉役です。
 なぜ、強面アクション俳優はコメディに挑戦するのでしょう?

 実写ディズニー映画なので、安心してみられます。
 アクションシーンも血が飛び散るわけでもなく、痛そうでもなく。
 なんだかすかっと晴れた空。

 警護をすべき子どもたちに、ウルフ大尉が振り回されるという。
 なんだかきいたことあるような設定。
 でもそこはディズニー映画。
 そつなく楽しくまとめています。
 ウルフ大尉に、子どもたちがなつき始めるきっかけが緩いような気がしますが。

 ウルフ大尉がアヒルに耳をかまれるシーンがあります。
 DVDには特典映像がついています。
 こちらではアヒルにおっかなびっくりのディーゼルが観られて、本編よりおもしろいですよ。
 CGかと思ったら、本物のアヒルだったんですね。

 子どもたちは5人兄弟ですが、下のふたりはダブルキャストです。
 子どもを使う映画では常套手段なんですね。

 ヴィン・ディーゼルって、絞り出すようなしわがれ声なんですよね。
 でも、吹き替えの声が妙に軽すぎます。
 はまった声優さんが決まるといいですね。

 敵のスパイがアジア系だったのはちょっと救いかな。
 冒頭から「セルビア系」がどうのとか、ベビーシッターがチェコ出身だとか。
 また中東か南米の人が出てきて、殺されてハッピーエンドだったら、いたたまれません。

 ところで「キャプテン・ウルフ」って、邦題なんです。
 なかなかうまくつけてあります。
 原題は「THE PACIFIER」。
 おしゃぶり、なだめる人、という意味だそうです。
 海軍の大尉は「Lieutenant」。
 作中でも英語ではそう言ってます。
 でも「キャプテン」
 「Captain」は大佐ですよね。

 作品の内容に影響しない翻訳なんてどうでもいい、となりがちですが。
 作中の「Captain」を「艦長」と「大佐」に場面によって訳し分けている「スター・トレック」シリーズにあらためて驚きます。

 楽しく時間が過ごせます。
 ご家族みんなでどうぞ。