一曲目はアントニオ・カルロス・ジョビンの「コルコヴァード」。
いきなりクラリネットとコーラスで始まり、斬新な印象です。
荒削りな演奏だな、と思っていたらホール演奏のライブ版!
豪華な顔ぶれにもまして、これほどの演奏がライブ演奏とは。
ニューヨークヴォイセズのデイモン・ミーダー(って発音するの?)さんもテナー・サックスで参加して最大4管編成。
なかなかリッチなサウンド。
サウンドはパキートのクラリネット&サックスが出てきた時点で、すっかり夏一色。
ここに少しレトロなアレンジのニューヨークヴォイセズのコーラスが絡みます。
なぜかこれが少しばかり古いヨーロッパの香り。
ヘンリー・マンシーニの「ラテンもの」のイメージと重なります。
選曲も「デサフィナード」などジョビンのナンバーから、「黒いオルフェ」などのスタンダードナンバーを多く取り上げているところはパキートのアルバムでは異例でしょう。
でも、この選曲がコーラスとうまく絡んでいます。
これを聴けば、気分は一気に梅雨の明けた暑い熱帯夜。
おしゃれな夏の夜を、熱く過ごしたいときには、最適の一枚になるでしょう。
あー!
こんなコンサートを生で観てみたいものです。
パキートのオフィシャルHPで見たら、ソウル公演をしているじゃないですか!
日本でもしてください!
京都からだと、ソウルも東京も費用はあまり変わらないかな。
試聴もできます
http://www.hmv.co.jp/product/detail.asp?sku=34346