Magoの旅と音楽と

旅と音楽について書いています。

自作のアルトサックス用メタルマウスピース

イメージ 1

イメージ 2

イメージ 3

 以前、仏具の鋳造職人だった父に手伝ってもらって、家でメタルマウスピースを作ってみました。

 材質は錫100%。
 ハードラバーのマウスピースを基本に型どり、形成し作りました。
 ハードラバーの質量と錫の質量差で、まずはすごく重いものができあがりました。
 一般のメタルマウスって、だいたい真鍮(ブラス)ですよね。
 圧注で薄く作っているということがこれで分かりました。
 また、重量は楽器のバランスだけではなく、鳴りそのものに大きく影響します。
 リードだけではなく、マウスピースそのものもかなり鳴っているんですね。

 そこで、できたものをヤスリでこしこし。
 肉厚とピッチを整えました。

 けっこうぽってりした外観のままできあがりにしました。
 デュコフなどはかなり細身で攻撃的なサウンドですよね。
 あの細身こそが、あの攻撃的なサウンドの元なんです。
 オットーリンクは息の通りがよく、薄身なので、マウスピース自体がかなり鳴っているんですね。
 見た目通り、このマウスピースは全然攻撃的じゃなく、かなりマイルドなクラシック用になりました。

 作ってみてはじめて分かることだらけ。
 と~ってもお勉強になりました。
 そして、このマウスピースは今も自慢の一品です。
 使ってないけど。