令和3年(2021年)11月11日朝、海部の宿、生本旅館をあとにしました。
今日もいい天気です。
左手は那佐湾だそうです。
大きく湾入した、とても静かな海です。
こういう地形だと水も淀みそうなものですが、ここはとてもきれいです。
室戸までいよいよ50km。
遠いんだか、近いんだか。
思いめぐらせながら、先に進みます。
立派な路盤の高架鉄道。
宍喰の海岸線に、サーフィンのショップがあります。
なんだかカッチョいい!
そこから少しの距離にコンビニ!
絶景のセブンイレブンです。
ここでお昼ご飯を調達しました。
ちょっと小さな峠で、いよいよ高知県に。
めちゃくちゃうれしい。
思わず一人で「せーの、ぴょーん」をしました。
さようなら、徳島県。
甲浦の港です。
正面は、フェリーが発着していた岸壁ですね。
30年ほど前、バイクに乗っていたとき、四国ツーリングの帰りにここから神戸に向けてフェリーに乗った記憶があります。
甲浦白浜という風光明媚な土地。
立派な建物は津波タワー。
東洋大師さんに到着しました。
参拝を済ませ、境内でお昼をいただきました。
お昼を食べて、まったりしていると、ご住職から高知名物「ミレー」の小袋をいただきました。
ありがとうございます。
野根の街に入りました。
建物の雰囲気も変わりました。
いかにも土佐な感じ。
現在の阿佐海岸鉄道は先ほどの甲浦までですが、延伸計画には、この野根の街に駅の設置予定があったようです。
おりしもDMVが12月25日から運行開始とのアナウンスが、ニュースで流れました。
DMVはもちろんこの街に停車するのでしょう。
道路元標を発見。
「野根町」の表記があります。
かなり栄えた町場だったのでしょうね。
野根を過ぎると、いよいよ人家もまばらになりました。
はるか先まで岬が連なっているのが見えます。
今日の目的地はあの辺かなあ、なんて考えながら歩きます。
歩けども
歩けども、さほど変わらぬ風景。
心がくじけそうになります。
自分と対峙するにはいい機会です。
GPSや正確な地図がなかったころは、どれほど心細かったのでしょう。
途中、法海上人堂というお堂がありました。
すこしリズムができます。
でも、また同じ景色が続きます。
ふぅ。
先まで見通せるのは、つらい。
五里霧中もつらいんだけど。
「なんで歩いているんだっけ」なんて考えて、足を動かします。
植生も変化してきました。
なんとも南国。
久々に旧道にそれます。
どうやら集落があるようです。
佛海庵さんで、最後の休憩。
すっかり暗くなりかけた時、今夜のお宿「ロッジおざき」さんに到着。
変化が少ない風景の中を歩き通しましたが、心に刻み付けられる一日になりました。
50323歩。
33.38km。
疲れがたまって、歩幅が狭くなってきたかな。