Magoの旅と音楽と

旅と音楽について書いています。

おへんろ9日目 JR由岐駅~薬王寺

1年と1週間ぶりに、おへんろの続きに出ることができました。

コロナでまともな生活ができないままの約2年。

うちの家族にもいろいろありました。

 

さて、なぜなかなか出ることができないかというと、次の23番薬王寺さんから24番最御崎寺さんまでの間が長く、3日の行程となります。

しかもほとんど集落がない部分も多く、公共交通機関にも恵まれないため、一気に進んでしまう必要があります。

f:id:ty_mago:20211120163557j:plain

令和3年(2021年)11月9日、大阪からバスに乗って由岐駅へと降り立ちました。

天気が悪かった昨年の行程とは打って変わって、前日までの雨が上がり、ずっと晴れ予報。

これだけでも心が弾みます。

 

バスは定刻の12:52よりも約10分の遅れで由岐に到着しています。

この日中に薬王寺さんの参拝を済ませてしまいたいところです。

お寺が閉まるのは17:00。

由岐からの距離は約15km。

ちょっと急ぎ目で歩きます。

ご存じの方もいらっしゃると思いますが、ぼくは急いだり慌てたりするのが嫌いなので、これは苦痛です。

 

f:id:ty_mago:20211120163707j:plain

由岐の街では、港町の風情は感じるものの、直接海を目にすることなく歩を進めます。

 

f:id:ty_mago:20211120163755j:plain

次の入り江で、初めて海岸に出ました。

いよいよここから基本的にはずっと海沿いです。

 

海岸べりのおへんろ道をすすむと、見慣れない標識が。

f:id:ty_mago:20211120164048j:plain

アカテガニが道路を横断するようです。

クリスマス島のようになるのでしょうか。

ちょっと見てみたいような気がします。

でも、1匹も見かけませんでした。

 

f:id:ty_mago:20211120164649j:plain

いくつか港町を過ぎます。

 

f:id:ty_mago:20211120164729j:plain

へんろ道は急峻な磯場を越えるべく、山の中へ向かいます。

はるか下のほうから潮騒が聞こえてきます。

 

f:id:ty_mago:20211120164833j:plain

ちょっと高度が上がって、太平洋が眼下に開けました。

 

f:id:ty_mago:20211120165102j:plain

海岸べりに下ると、いかにもチヌがたまりそうな入り江を進みます。

それにしても、水のきれいなこと。

澄み切っています。

 

f:id:ty_mago:20211120232539j:plain

途中、はるか先の岬まで見通せるところを通りました。

少なくとも、あの岬のはるか向こうまで歩くのです。

 

f:id:ty_mago:20211120232955j:plain

そうこうするうちに、ウミガメの産卵地として有名な日和佐の海岸に到着しました。

いい磯がいっぱいあります。

 

f:id:ty_mago:20211120233102j:plain

日和佐の街なかを通って、薬王寺さんに余裕をもって到着。

幸先の良いスタートが切れました。

 

f:id:ty_mago:20211120233307j:plain

色づき始めた境内。

テレビか何かの撮影をされていました。

先達さんが、若い女性に参拝の作法を伝えていらっしゃいました。

 

f:id:ty_mago:20211120233433j:plain

境内からは、日和佐の街がよく見えます。

 

快く送り出してくれた、家族と職場に感謝。