泊まった「そわか」さんには大浴場があります。
お風呂ではロープウェイのメンテナンスのお兄さんと一緒になりました。
いわく「じゃあ、お寺じゃなくて、ここから歩いたほうが近いですよ」。
いえ、そうはいきません。
次の日は、もう一度太龍寺さんまで戻ってから歩き始めるのです。
というわけで、
2020(令和2)年11月2日の記録です。
ロープウェイで太龍寺さんまで戻ります。
すごい雨です。
雨に心くじかれて、予定の始発8:00よりも2本遅い8:40分発に乗りました。
ロープウェイ乗り場のお姉さんが、
「雨がきついので、徒歩の山道ではなく車道を歩かれることをお勧めします。」
とのこと。
素直なぼくは、当然従います。
でも、結構な坂道。
サワガニを踏まないように、気を付けて歩を進めます。
なかなかにもみじが美しい季節です。
はっと息をのむ風景に出会います。
山から下りて、県道28号線、阿南小松島線は狭くて、大型車が列になって走る道でした。
歩きの人がいるのに速度を落とすこともなく、傘のギリギリを走り去ります。
とても危ないのでご注意を。
阿瀬比集落を歩いていると、電話が鳴りました。
そう、今日は平日。
職場でのトラブルの知らせでした。
この電話で、道を誤っていることに気づくことができました。
上の写真は阿瀬比のへんろ小屋です。
一休み。
県道を外れ、大根峠という峠道にさしかかりました。
なんだか悪い予感。
出た!階段。
やっぱり。
かなりの山道です。
雨が降っているので傘をさしています。
結構滑ります。
峠を越えて、平地にさしかかると、牛が草を食んでいました。
いきなり牧歌的な風景になります。
天気さえよければ。
一変、穏やかな田舎道。
天気さえよければ。←しつこい。
しばらくで平等寺さんに到着です。
平地の山際。
山門の仁王さんもマスク姿です。
ステキな手水鉢。
平等寺さんでお昼を回りました。
新野(あらたの)というJR駅まである集落の中心地なので、ここでお昼ご飯でも。
と思っていたら、何もない!
コンビニも飲食店も全くありません。
仕方がないので、集会所の軒下で手持ちのチョコレートを食べました。
これが昼食・・・。
でも、調子よく田舎道を歩きます。
小さな峠を越えて、鉦打という地域に入りました。
地面が赤茶けて染まっています。
鉦打という地名のとおり、鉄分が多く含まれている地質なのでしょう。
おそらくこの地を支える鉱山の歴史があったかと。
ただの想像です(調べていません)。
ここで国道55号線の旧道に合流です。
「室戸」の字に心躍ります。
この旧道の先はダム湖に沈んでいるようです。
ダムの付け替え路線と思われる、現在の国道55号線に出ました。
長いトンネルと橋で構成されています。
トンネルにも歩道があっていい感じ。
トンネルは傘を差さずに済みますからね。
室戸まで96kmだそうです。
国道をそれて県道に入りました。
ここで時間が気になりました。
体力が尽きたらJR阿波福井駅まででもいいかと思っていたのですが、もう過ぎていました。
この時点で16:00前。
16:53分JR由岐駅発の徳島行きに乗らなければ、帰りつけません。
JR由岐駅までの距離はざっくり4.5km。
あせります。
海岸までの距離を考えたら、たいして坂はないだろうと高をくくっていたら・・・
広いのに全然車が来ない道路は大きな峠を越える道路でした。
美波町、旧由岐町に入りました。
海岸まで2km程度なのにこの山深さ。
上の写真は海岸のほうを向いているんですが・・・。
というわけで、車道にしては結構な急な下り坂が続きます。
ポイ捨てが多いのかな。
ようやく由岐の街につきました。
薬王寺さんまではあと半日程度です。
きれいなJR由岐駅に到着しました。
駅舎内には小さな水族館やお土産物屋さんがありました。
タッチングプールもあります。
時間つぶしには困らなさそうです。
つぶすような時間はありませんが。
駅の中のカフェは強気の営業時間です。
しかも臨時休業が続いているようです。
次回は食事にも気を付けないといけないようです。
JR由岐駅からは、牟岐線で徳島駅に帰り、大阪に向けてバスに乗りました。
今回の行程はこれで終了。
11月2日の徒歩行程は、24.9km、46,181歩でした。
次からの行程は海岸線です。
楽しみです。